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交通事故慰謝料の計算|後遺障害14級はいくら?認定率は低い?

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交通事故慰謝料の計算|後遺障害14級はいくら?認定率は低い?

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交通事故の慰謝料がいくらになるのか計算したい…。交通事故被害者にとって慰謝料は今後の生活のためにも必要な受けとるべきお金です!

交通事故の「慰謝料」と聞くと、どんなお金を想像しますか?

実は調べてみると、「交通事故の慰謝料」は一つではありません。

  1. ① 入通院慰謝料
  2. ② 後遺障害慰謝料

という2つがあることが分かりました!

この記事は主に、後遺障害14級の後遺障害慰謝料について取り上げています。

関連記事「通院期間ごとの慰謝料」では、入通院慰謝料を解説しています。後遺障害が残るほどの怪我であれば入通院慰謝料も対象になるかと思います。あわせてお役立てください。

それでは後遺障害14級の場合の「後遺障害慰謝料」についてみていきましょう!

後遺障害14級|後遺障害慰謝料は110万円?32万円?

後遺障害14級に該当するのは?

まずは、後遺障害14級とはどんな症状かをチェックしておきましょう。

後遺障害14級
内容
1 1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
2 3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
3 1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
4 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
5 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
6 1手のおや指以外の手指の指骨の一部を失ったもの
7 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈することができなくなったもの
8 1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの
9 局部に神経症状を残すもの

眼(顔)から足の指、神経症状まで幅広い症状が該当するのが後遺障害14級です。

慰謝料の金額、正しいのはどれ?

先ほど慰謝料は2つ(入通院慰謝料と後遺障害慰謝料)あるとお伝えしましたが、実は「後遺障害慰謝料」も複数の金額があります。

それは後遺障害慰謝料を計算する時の基準が3つあり、それぞれで計算した時に金額が変わるからです。

つまり、どの金額も正しい金額です。

「14級」後遺障害慰謝料
自賠責基準 任意保険の基準 弁護士基準
32万円 40万円 110万円

自賠責保険・任意保険というのは加害者が加入している自動車の保険です。

自動車の運転者は必ず自賠責保険に加入する義務があります。

交通事故の相手方が「自動車の運転者」であれば、自賠責保険での基準額は受けとることが可能なのです。

任意保険はその名の通り「任意」で加入する保険になります。

表を見てみると自賠責保険の基準よりはやや高めに設定されています。

現在は各任意保険会社にゆだねられているので正確な金額は分かりませんが、おそらく大きく変わってはいないでしょう。

もともとは自賠責保険でまかなえない分をカバーするのが任意保険ということなので、交通事故にあったら相手の保険加入状況のヒアリングは欠かせないでしょう。

では弁護士基準とは…?

それは被害者からの依頼を受けた弁護士が交渉する時の基準額です。

弁護士に依頼した金額は他の自賠責保険の基準・任意保険の基準の約3倍程度。

後遺障害慰謝料とひとことでいっても、金額は一つではないから気を付けたいところですね。

慰謝料に相場はあるの?

慰謝料の相場というと、先ほど示した金額になります。

相場
  • 自賠責保険の基準:32万円
  • 任意保険の基準:40万円
  • 弁護士基準:110万円

あくまで基準になるので

  • 加害者側の態度
  • 交通事故の内容が悪質

例えばこんな理由で増減することはあるようです。

後遺障害14級の慰謝料は75万円と聞いたけど?

ちなみに「75万円」という金額を聞いたことがある人も多いようです。

「75万円」というのは自賠責保険の基準に基づいた後遺障害14級に対する全補償のことです。

全補償のなかには、後遺障害慰謝料はもちろん、もう一つの補償が含まれています。

それは「逸失利益」という補償です。

「逸失利益」とは、後遺障害がなければ将来得られていたはずの「失われてしまった収入」のことです。

このように75万円の中身は「慰謝料」だけではなく、「慰謝料以外のお金」を含んだ金額になっています。

厳密には、自賠責保険の基準での「後遺障害慰謝料そのものの基準額」は32万円と設定されています。

後遺障害14級|認定率はどれくらい?

後遺障害14級認定率〇%は高い?低い?

  • 2017年度発生の負傷事故のうち5.4%が後遺障害14級に該当
  • 後遺障害認定件数55,229件のうち56.85%を後遺障害14級が占める

後遺障害等級を認定しているのは損害保険料率算出機構です。

「自動車保険の概況2018年度版(2019年4月発行)」を調査結果をまとめました。

後遺障害14級の認定件数
交通事故の発生件数* 580,850
後遺障害の認定件数 55,229
後遺障害14級 認定件数 31,395
後遺障害認定件数に占める割合 56.85%
事故発生件数に占める割合 5.4

引用元:https://www.giroj.or.jp/publication/outline_j/j_2018.pdf#view=fitV
*死亡事故を除く

5.4%の認定率と聞くと、後遺障害14級認定のハードルも決して低くはなさそうです。

ちなみに、後遺障害14級の認定割合が全体の56.85%を占めている理由の一つに、「むちうち」があるようです。

「むちうち」は交通事故の怪我の中でも多い症状です。

むちうちの数ある後遺症のひとつに「痛み」や「しびれ」があり、「神経症状」として区分されるものになります。

「神経症状」のなかでも、比較的軽微な症状では後遺障害14級が認定される傾向にあるようです。

交通事故の慰謝料計算の方法|後遺障害14級の場合

慰謝料計算前に知っておきたい損害賠償のからくり

後遺障害14級で最終的にいくらもらえるのか?

時々混同しやすいのですが、「慰謝料」というのは加害者から支払われるお金のトータルではありません。

例えば、「治療費」や「入通院の費用」、「入通院の交通費」も支払われるべきお金ですが、それは慰謝料とは別ものです。

後遺障害14級の場合に受けとるお金の例を紹介します。

後遺障害14級の損害賠償の例
請求費目 内容
治療費 入院・通院にかかったお金*
休業損害 仕事を休んだことによる収入減への金銭補償
入通院慰謝料 入院・通院による精神的苦痛への金銭補償
逸失利益 交通事故で失った将来に得られたであろう収入
後遺障害慰謝料 後遺障害を負った精神的苦痛への金銭補償

*例:入院料、通院交通費、柔道整復(整骨院)費用、診断書作成費用など

だから、「後遺障害14級で受けとるお金」は慰謝料だけではないということです。

先ほど紹介したお金、たとえば自賠責保険の後遺障害慰謝料は32万円でした。

このお金に加えて、治療費や休業損害、入院・通院への慰謝料、逸失利益が加算されます。

1つ注意点は、自賠責保険の補償金額には限度があるということです。

傷害部分については120万円と定められているので、治療費や休業損害などが際限なく支払われるわけではないことを覚えておくと安心です。

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「慰謝料計算機」で計算した結果はどうですか?

ちなみに、この結果は「弁護士基準」にもとづいた結果になっています。

もし今保険会社と示談交渉している最中なら、弁護士基準の慰謝料算定に切り替える方が、受けとるお金は増えますよ。

まとめ

後遺障害14級の後遺障害慰謝料について調査してみました。

この記事のまとめは次の通りです。

  • 後遺障害慰謝料の金額も算定する基準で変わる
  • 後遺障害14級の認定率は5.4%に過ぎず簡単ではない
  • 最終的に受けとれるお金は慰謝料だけではない

損をしないために覚えておきましょう!

後遺障害14級の後遺障害慰謝料計算についてのQ&A

後遺障害14級ってどんな等級?

14級は1号~9号まであります。1眼のまぶたの一部欠損又はまつげはげを残すもの/3歯以上への歯科補てつ/聴力低下/上肢・下肢の露出面にてのひら大の醜いあと/1手のおや指以外の指骨の一部を失ったもの・遠位指節間関節で曲げられなくなったもの/一部の足指の用を廃したもの/局部に神経症状を残すもの、が該当します。詳しい定義は下記からご確認ください。

後遺障害14級に該当するのは?

後遺障害14級の慰謝料相場は?

自賠責保険の基準:32万円/任意保険の基準:40万円(旧統一基準)/弁護士基準:110万円です。任意保険の旧統一基準とは、以前適用されていたため参考情報としてください。今は各保険会社によって異なり、詳細は非公開とされています。

慰謝料の金額、正しいのはどれ?

後遺障害14級の認定率は?

後遺障害等級認定をおこなう損害保険料率算出機構によると① 2017年度発生の負傷事故のうち5.4%が後遺障害14級に該当② 後遺障害認定件数55,229件のうち56.85%を後遺障害14級が占める、とのことです。後遺障害14級は、後遺障害認定を受けた件数は最も多い等級ですが、認定を受けることは簡単ではありません。

後遺障害14級|認定率はどれくらい?

後遺障害14級でもらえるお金はいくら?

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